【画像1】 害虫!(この画像以外に決定的な画像が複数ありますが、あえて出しません)
画像の右側の樹皮のエグれは、元々カステルナウディーの原歯形やブルークの原歯形が樹皮を剥いで樹液を吸った場所にタウルスが入り込んだため、更にエグれが拡大した物です。
オオヒラタなどがダダップなどの根元に入り根元の樹皮を剥いで樹液を吸っているのは何度も確認してき来ました。今回は画像の木の根元に別個体のアルキデス(70mm台)が根元の樹皮を剥いで(横に約20cm位)巣穴を作り樹液を吸っているのを見て驚きました。(あまりにも衝撃的な画像のため載せません)
ルソン島やシムルゥ島などでもラティペニスが樹皮を剥いでしまい、そこから先の枝が枯れてしまうのは良く見かけました。
この事から、私は以前より採集しながら生態を観察していて、クワガタの中でもオオヒラタやタウルス、原歯形のラティペニス、ゾンメル、ブルークなどは木を枯らしてしまう恐れのある害虫になると考えていました。(松食い虫のような威力はありませんが)
今回のアルキデスが剥いだ根元の樹皮は、12月採集の時は何もなく綺麗だったため、わずかの期間で約20cmも根元の樹皮をエグってしまった事になります。
この木は昨年からカステルやゾンメル、タウルスなどが樹液を吸いだしたため、今では幹の上のほうの樹皮はほとんど剥がれ、根元はアルキデスによって剥がれてしまっています。
私の予想ではあと2ヶ月位でこの木は、樹皮がかなり剥がれているため水分を吸い上げられず枯れてしまうと思います。
《もし、環境省のほうで害虫と認められてしまうと大変な事になりますが・・・》
【画像2】 タウルスのウロの樹液に来たリノケロス(夜10時)
スマトラ島でリノケロスやマンディブラリスは、パダンより上ではデータが無く、アチェ産は今のところ私しか採集してません。
JANTHOの山奥では夜8時以降になるとトラが出る可能性があるので、よく村人に山に入ったら危ないと言われるのですが・・・(でも、そんなの関係ねー!でも俺には関係ねー!)
※ こういう写真はあまり公開したくないのですが、見せないと信じない人(一部の人)がいるのでサービス公開!
《注》 アチェ州はイスラム過激派の多いところのため普通のインドネシア人も怖がって行かない地域ですが、前日JANTHOの山に泊まった際、村人が「前にフィリピンのアブサヤフも来てたよ」と淡々と話していたので驚きました。
するとこの日に、JANTHOに潜伏していた武装テロリストのグループ(爆弾を製造していたようです)がメダン側に入った所で、インドネシア軍と衝突の末捕まったため更に驚 きました。
以前に〇〇館のほうから、「アチェ北部はイスラム武装グループに誘拐される恐れがあるから行かないように」と2度ほど注意された事があったのですが、山に入る時はいつも腹を決めて行っているので万が一の事があってもかまわない、とその時は思ってました。
アチェではMilitaryをスタッフに使っていますが、それでもテロリストに見つかれば拉致られる可能性があります。私がかまわなくてもテロリストとなると国にまで迷惑をかけてしまう事になるので、今後は少し考えて行動しなければいけないと改めて思いました。(まぁ、実際に拉致られそうになったら拉致られる前に殺っちゃいますけど(笑)!)
![]() 2010年 4月11日 アチェ・Jantho 採集 |
![]() 最新採集結果 |
![]() 2010年 4月14日 ペレン島デブヒラタ 天然88mmアゴ極短! |